アメリカ映画のレーティング |
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アメリカ映画のレーティング
最近のアメリカ映画には児童、未成年者の映画視聴者のための目安としてレーティングがつけられています。 かつては弁護士にして映画界の重鎮でもあったウィリアム・ヘイズ(William Harrison Hays, 1879-1954)という人物が中心となって作った厳しい映画製作倫理規定に従って映画が製作されていましたが、時代の流れによってそれが廃止されると、それに代わるものとして1968年から、内容によって映画にランクが付けられるようになりました。
【G】 まず最初に Gですが、これは General Audiencesの略で、「一般向き」の意です。 |
シネマ英語の基礎知識から、為になる話、ウラ話。うーん、なんだか映画館に行きたくなってきました。 公式アカウント
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つまり、子供から大人まであらゆる年代の人が安心して ちなみに、「ピーターパン2」(Peter Pan in Return to Never Land, 2002)や「スチュアート・リトル2」(Stuart Little 2, 2002)などは、みなこのレーティングです。
【PG】 これは Parental guidance
suggestedの略で、「保護者の指導が望ましい」の意です。
【PG-13】 これは Parental guidance suggested for children under 13 の略で、「13歳未満には保護者の指導が望まれる」との意味を表すもの。13歳未満の子供には不適切と思われる場面が含まれている映画を指します。 スティーブン・スピルバーグの映画の迫力あるシーンに関する母親たちの抗議から1984年に新たに導入されました。一般的に、このレーティングは強烈な言葉、ヌードシーン、また露骨な暴力シーンなどが含まれた映画につけられます。 ちなみに「ウェディング・シンガー」(Wedding Singer, 1998)、「ジョー・ブラックをよろしく」(Meet Joe Black, 1999)「キューティー・ブロンド」(Legally Blonde, 2001)など、ほとんどの映画はこれに相当します。
【R】 これは
Restrictedの略で、「年齢制限あり」すなわち「映画館に行くに際して17歳未満の者は保護者の付き添いが必要」との意味を表しています。 「アイズ ワイド シャット」(Eyes Wide Shut, 1999)、「インソムニア」(Insomnia, 2002)、「クリスティーナの好きなコト」(The Sweetest Thing, 2002)などはR指定です。
【 NC-17】 これは No children under 17
admittedの略で、「17歳未満お断り」の意。 なお、このレーティングは1990年に次に紹介する Xと区分けをする目的で導入されました。
【X】 このレーティングは17歳未満の子供たちの入場を禁止する目的で1968年に導入されたものです。本流にある映画、あるいは芸術的な映画とは違ってポルノ映画を指していましたが、1991年に廃止されました。
【NR】 これは Not ratedの略で、レーティングの制度が施行される以前に細作された映画、またはプロデューサーがアメリカ映画協会にレーティングを求めなかった映画につけられたものです。 「風と共に去りぬ」(Gone With the Wind, 1939)、「オズの魔法使い」(The Wizard of Oz, 1939)、「ウエスト・サイド物語」(West Side Story, 1961)などにはこれがつけられています。
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